神戸の日本代表FW大久保嘉人(26)が3日、ブンデスリーガのボルフスブルクに完全移籍することが正式決定した。大久保は4日に渡独しメディカルチェックを経て正式契約を結び、早ければ5日にもチームに合流する。

 11月初旬にボルフスブルクから正式オファーを受けた大久保は、一貫して欧州再挑戦を熱望してきた。その後、スペイン1部・アルメリアからもオファーを受けたが、ドイツ移籍に一本化。ようやく移籍金を巡るクラブ間交渉が合意に達し、05~06年に所属したマジョルカ以来となる2度目の欧州移籍が実現した。

 慰留に努めてきた神戸の安達社長は「チームの主将を務め、精神面、技術面の両面において選手たちを引っ張ってくれた大久保選手が移籍することは我々にとって断腸の思いですが、彼自身、海外へ再度チャレンジしたいという意志が非常に強く、その気持ちを尊重した上での移籍容認となりました」とコメントした。

 ボルフスブルクは現在、リーグ9位で今季はUEFA杯でも決勝トーナメントに進んでいる。大久保は28日のドイツ杯・ロストック戦を経て、31日のリーグ・ケルン戦でドイツデビューする。

 [2009年1月4日2時43分]ソーシャルブックマーク