<セリエA:インテルミラノ2-0サンプドリア>◇27日◇ジェノバ

 日本代表DF長友佑都は憧れのマイコンに代わって、インテルミラノでは初めて右サイドバックに入った。だが、長友は従来の左と同様に切れのあるボールさばきと運動量で奮闘。「試合ごとにチーム内でのコミュニケーションがよくなっている。楽しくできた」と満面の笑みを見せた。

 後半28分の先制点は、長友がきっかけをつくった。ハーフライン付近からミドルパスを出し、この球を競った相手が反則。このFKをスナイデルが絶妙のキックでゴールに蹴り込んだ。長友は「アシストしたり、直接(ゴールに)絡んでいきたい」と意欲を見せた。

 開始早々には自陣でボールを受けると素早くドリブルで駆け上がり、FWエトーへパス。両足でクロスを上げる器用さも披露した。守備では相手シュートをスライディングでブロックするなど体を張り、敵のマークが厳しくなった後半は守りに意識を置いた。

 レオナルド監督は「長友は信じられないほど適応能力がある」と合格点を与えた。複数のポジションをこなす力を示し、6連覇へ後がない王者にとって計算できる戦力となりつつある。

 [2011年2月28日9時39分]ソーシャルブックマーク