<欧州CL:Bミュンヘン1-1(PK3-4)チェルシー>◇19日(日本時間20日)◇決勝◇ミュンヘン

 チェルシー(イングランド)が、敵地アリアンツ・アリーナでBミュンヘン(ドイツ)を下し、初優勝を飾った。

 Bミュンヘンは地元での優勝とはならなかった。地の利に後押しされ、シュート35本の猛攻も、勝利にはつながらなかった。大黒柱MFロッベンが延長前半に勝ち越しPKを失敗。「強く上に蹴るつもりが、高さが足りなかった。気持ちを切り替えるべきだった」。ロッベンはリーグ戦でも天王山のドルトムント戦でPKを失敗していた。動揺は隠せず、それがチームにも伝染した。PK戦ではロッベンが辞退。出番が回ってきたGKノイアーまで3人は成功も、4番手オリッチ、5番手シュバインシュタイガーが失敗し、力尽きた。

 今季はリーグ戦、ドイツ杯も準優勝で2季連続の無冠。ハインケス監督は「問題はPK戦に負けたことではなく、その前に多くの好機を逸したこと」と話した。地元ではこの敗戦が、欧州選手権を控えたドイツ代表に悪影響を与えるのではと懸念されている。現在27人の代表候補のうち8人がBミュンヘン勢だ。