<ブンデスリーガ:パーダーボルン2-2マインツ>◇24日◇パーダーボルン

 今季の欧州サムライ弾1号は、マインツFW岡崎慎司(28)だ!

 パーダーボルンとのリーグ初戦に先発出場すると前半34分に先制ゴールを決めた。欧州主要リーグ日本人最多15得点の昨季に続く2年連続の開幕弾。奥寺康彦が記録したブンデスリーガ日本人最多の通算26得点に並んだ。試合終了間際にはPKを獲得して引き分けに貢献。9月のアギーレジャパン初陣の招集は確実で、一足早く好スタートを切った。

 点取り屋の嗅覚がさえ渡った。前半34分、マインツの直接FKの場面で岡崎が反応した。MFガイスが直接狙ったシュートは、相手GKが触って左ポスト直撃。跳ね返ったこぼれ球を、右足で押し込んだ。敵地で迎えた5シーズン目のブンデスリーガ初戦は、昨季に続いて自らの号砲で幕を開けた。

 1週間で心身ともに立て直し、開幕のピッチに立った。15日のドイツ杯1回戦3部ケムニッツ戦で、ゴールを決めたもののPK戦の末にチームは惜敗した。「100%自分の責任。自分が決めるか決めないかで(結果が)左右されてくる。ほんま情けない試合をした」と自分を責めた。昨季は15得点を決め、今季もチームの得点源と期待されている。それだけに、悔しさをにじませていたが、リーグ初戦で見事に結果を残した。

 これでリーグ通算26点。86年までブンデスで9シーズンプレーした奥寺康彦の記録に5シーズン目の初戦で並び、日本人1位タイとなった。ザックジャパンでは右サイドが定位置だったが「サイドでは限界。FWにこだわる」と言っていたアギーレジャパンに、ドイツから猛アピールを見せた。【鈴木智貴通信員】