世界選手権北京大会代表の藤光謙司(29=ゼンリン)が、大接戦を制して優勝した。

 向かい風1・1メートルの決勝は、5人がほぼ横一線でゴールになだれ込む展開となった。1位藤光は10秒32、2位長田は10秒33、3位は高瀬と大瀬戸が同着で10秒34、5位山県が10秒36と、1位から5位までわずか0秒04差だった。

 藤光は「今年は充実したシーズンだったが、目標だった世界選手権でのファイナル進出ができずに、悔いがある。この経験を生かしていければ、リオのファイナルも見えてくる、と思っている」と、五輪イヤーの来年を見据えていた。