俺が山の“人類最強”だ! 第92回箱根駅伝(来年1月2、3日)に向け、早大が23日、所沢市内で練習を公開し、新たな5区山登りのスペシャリストとして、前回大会8区区間7位の安井雄一(2年)が名乗りを上げた。

 早大は11~12年シーズンに大学駅伝3冠を達成し、10季監督を務めた渡辺康幸氏が今年3月に退任。相楽豊新監督の下、新体制をスタートさせた。東洋大の柏原竜二、順大の今井正人らの陰に隠れ目立たないが、早大の山登りも安定した成績を残す。

 今年卒業した山本修平は過去3回走り、89回大会では区間3位。現在コーチを務める駒野亮太は84回大会で区間賞に輝いた。その古豪の歴史を安井が受け継ぐ。「箱根と言えば山。早稲田(の歴史)を背負うことになる」。

 最大のライバルは、前回大会で5区の区間賞に輝いた青学大の神野大地だ。安井は、もし5区を走れば初めてだけに「さすがに、まだ“神”にはなれないと思う」。しかし、神野にひと泡吹かせるためにも「人類最強にはなりたい」と意気込んだ。