女子マラソンの2004年アテネ五輪金メダリストで日本記録保持者の野口みずき選手(37=シスメックス)が現役を引退する意向を固めたことが14日、分かった。

 15日に記者会見を開いて正式に表明する。3月13日の名古屋ウィメンズで23位に終わってリオデジャネイロ五輪代表入りはならず、去就が注目されていた。

 野口選手は三重・宇治山田商高から1997年にワコール入りし、99年春からグローバリーに所属。同年の世界ハーフマラソンで2位になるなど「ハーフマラソンの女王」と呼ばれた。02年名古屋国際で初マラソンに挑み、03年世界選手権パリ大会で銀メダル。アテネ五輪ではシドニー五輪の高橋尚子さんに続く日本勢連覇を果たし、05年のベルリン・マラソンで2時間19分12秒の日本新記録を樹立した。

 05年末にシスメックスに移り、08年北京五輪で2連覇が期待されながら故障で欠場。その後もけがで苦しみ、13年世界選手権モスクワ大会に出場したが途中棄権するなど、近年は持ち味の躍動感が薄れていた。