東京箱根間往復大学駅伝で3連覇を達成した青学大6区の小野田勇次(2年)が「山下りの神」に名乗りを上げた。21日、都内で行われたランニングイベントに出席。

 2大会連続6区の小野田は今大会も区間2位で、2年連続で日体大の秋山清仁(4年)に区間賞を奪われた。小野田は下りで前傾する際に猫背にならず、しっかりとした軸を持って走るのが特徴だが、今大会はリズムに乗れなかった。「チームが優勝できたことは良かったけど、自分自身は満足できないレースだった。来年は57分台を狙って最低でも区間賞。山下りの神と言われるぐらいの存在になりたい」と言葉に力を込めた。

 災難が続いた。本番1カ月前からは腹痛などにならないように好物のすしや焼き肉を控えるというが、今大会はレース中に腹痛に襲われた。さらに、大会後の今月7~17日、愛知の実家に帰省した際にインフルエンザを発症して寝込んでいたという。

 この日はインフルエンザ明けの初のレースとなり、参加者と一緒に得意の5000メートルを走った。病み上がりには見えない快走で参加者らを驚かせた。「こんなに楽しく走ることはめったにない。練習では仲間と常に競っているため、楽しいという感覚にならない。リフレッシュできました」。

 箱根駅伝3連覇から18日が経過したが、いまだに「優勝した実感がないんです」と無邪気に笑う。すしや焼き肉以外にもコカ・コーラとポテトチップスも大好物。趣味は最高スコア206のボウリングだ。「なぜか、昔からコーラもボウリングも好きなんですよね。理由は分かりません(笑い)」。

 「3代目山の神」こと神野大地(23)が卒業して、神が不在となった青学大。4連覇達成には、天然キャラで可能性を秘めた小野田がキーマンになるのかもしれない。