箱根駅伝(2、3日)で史上3校目となる初優勝からの4連覇という快挙を達成した青学大が16日、渋谷の青山キャンパスで優勝報告会を行った。

 大会前に原晋監督(50)が名づけた「ハーモニー大作戦」の通り、大学の校歌を高らかに歌い、指揮棒を振るポーズで写真に納まった。

 学生ら1000人が集まる中、3区を走ったエース田村和希(4年)は4つのメダルを首から下げて登場した。田村は「昨年12月に、4つメダルを下げて報告会に出ると公約した。約束が果たせて感無量です。充実した4年間でした!」と喜びを爆発させた。「出雲、全日本と、行けるだろうと思った中で勝てなくて本当に苦しかった。その中で勝てた箱根は最高の喜びです」と満面の笑みを浮かべた。

 3年連続で8区区間賞を獲得した下田裕太(4年)も「今年は沿道から『裕太』『下田さん』と名前を呼んでくださる声援が聞こえて、本当に励みになった。知名度が上がる力を与えてくれた箱根駅伝に感謝したい」口元を緩ませた。

 原監督は「就任する時に掲げたのは、学生たちが箱根駅伝を通して社会に役に立つ人材になること、チームの一体感、大学駅伝の勢力図を変えること、この3つでした。14年監督をして、すべて達成できたと思う」と充実感もにじませた。来季の主将は2区区間賞を獲得した森田歩希(3年)と明言し、「守りに入るのではなく、真の自主性を身に付けて、中身を充実させていってほしい」と期待を寄せた。