<東京マラソン>◇24日◇東京都庁前-東京ビッグサイト(42・195キロ)

 前田和浩(31=九電工)が日本人トップの4位に入り、今年8月の世界陸上モスクワ大会日本代表に大きく前進した。

 日本陸連が定めた派遣設定記録(2時間7分59秒以内)には、惜しくも1秒届かず。それでも、国内選考会3レースではトップのタイムとなった。

 昨年のこの大会でマークした自己ベストも38秒更新し、日本歴代では13位のタイム。「7分台を出せなかったのは残念ですが、自己ベストを出せた。(選考会の)福岡や別府大分のタイムにも勝てた」と充実の笑みを浮かべた。4年前の初マラソンもこの東京マラソンで、その時も日本人トップの2位に入り、世界陸上ベルリン大会代表の座を射止めた。「このコースは自分に合っている。最初は下って、我慢しどころも分かっている」と相性の良さも勝因の1つに挙げた。選出有力な世界陸上に向けては「この4年で経験を踏めた。出場できれば上位で走りたい」と話した。