米東部マサチューセッツ州ボストンで開かれたボストン・マラソンのゴール付近で15日午後3時(日本時間16日午前4時)ごろ、大きな爆発が2回あり、米メディアによると、2人が死亡、少なくとも100人が負傷した。

 米中枢同時テロの標的となったニューヨーク市警当局はテロの可能性もあるとみて、中心部マンハッタンの主要ビルやホテル、地下鉄などの警戒態勢を強化した。首都ワシントンでも警戒を強化。米連邦航空局(FAA)はボストン市上空を飛行禁止空域とし、空港は閉鎖された。

 最初の爆発はゴール直前で起き、約10秒後に約40メートル手前で2回目の爆発が起きた。CNNテレビは現場付近に物が散乱し、救急車が多数、現場に到着する映像を放映した。爆発が起きたのは、優勝ランナーがゴールして約3時間後。爆発当時もまだ市民ランナーらが走っていたという。

 ほかに2つの爆発物が見つかり、警察により処理されたと報じられたが、詳しい内容は不明。

 ボストンの警察長官は市民や観光客などに、できるだけ屋内にとどまるよう呼び掛けた。在ボストン総領事館によると、日本人の負傷者などの情報は伝えられていないが、現在照会中という。(共同)