<陸上:第25回東日本実業団対抗女子駅伝競走大会>◇3日◇JRさいたま新都心駅東口~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場◇6区間=42・195キロ◇参加14チーム

 ユニバーサルエンターテインメントが2時間18分36秒で、通算3度目の優勝を3連覇で飾った。なおホクレンまでの上位10チームが、12月24日の第34回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会への出場権を獲得した。

 3区までは、トップと10秒以内の差で3、4位をキープ。4区のフェリスタ・ワンジュグが、区間賞の走りで2位を13秒引き離すトップに立った。5区終了時では、2位の第一生命に1秒差に追い詰められ、アンカー勝負に。ここでベテラン那須川瑞穂が底力を発揮。残り2キロを切って、第一生命の松見早希子を突き放し最後は27秒差をつけて、歓喜のフィニッシュラインを駆け抜けた。

 最後のトラック勝負も考えられたが「グラウンド2周勝負はしたくなかったので、最後の上り坂で決めてしまおうと、迷うことなくスパートをかけました」と満面に笑みを浮かべる那須川。チームを指導する佐倉アスリート倶楽部の小出義雄代表(75)も「なっちゃん(那須川の愛称)を5区に、という声もあったけど、オレが“絶対にアンカーだ”って決めたんだ。なっちゃんには800メートルのスピードがある。アンカー勝負だったら、絶対になっちゃんだよ」と、してやったりの笑みを浮かべていた。