<陸上:日体大長距離記録会>◇29日◇横浜・日体大健志台キャンパス

 市民ランナーのマラソン日本代表、川内優輝(24=埼玉県庁)が29日、世界選手権(8月、韓国・大邱)に向けて「山ごもり」調整をする方針を明かした。横浜市内で行われた日体大長距離記録会の5000メートルに参加し、14分10秒83のタイムで同組36人中7位に終わった。レース後「世界選手権前のトラックはこれが最後。(コンディションの)上げ下げができなかったので、これから山の中を走りたい」と今後について話した。

 もともと川内は荷物を背負って野山を走るトレイルランニングを好む。これまで月2回のペースで地元・秩父山系に入り、アップダウンの激しい獣道を20~30キロ走り、持久力の強化に取り組んできた。しかし、2月の東京マラソンは公私ともに多忙を極め、なかなか山ごもりができなかったという。「山に入れば身体的なダメージは大きいけど達成感がある。これから距離を増やしたい」。原点回帰の我流トレで、川内は目標とする世界選手権の入賞(8位以内)を狙う。【佐藤隆志】