東京箱根間往復大学駅伝(1月2、3日=10区間217・9キロ)の大会エントリー発表が10日、都内で行われ、男子マラソン世界選手権代表・川内優輝(24=埼玉県庁)の弟で、国学院大3年の鮮輝(よしき)が初めて16人の箱根メンバー入りした。鮮輝は一般生として選手寮にも入っておらず、10月の出雲では登録外。しかし、同月の日体大記録会で1万メートル29分54秒91の自己記録を更新するなど成長著しく、市民ランナーとしてブレークした兄に続いた。

 前田監督は「来季の主力候補として選出した。現状では10人入りは難しいが、勉強してほしい」と期待を込めた。兄優輝は学習院大で2度、関東学連選抜として山下りの6区を走った。そんな兄を目標に、弟も「いずれ6区を走りたい」と希望する。来年4月には三男鴻輝(高崎経済大1年)がマラソンデビュー。11年の干支(えと)のうさぎのごとく、川内3兄弟には飛躍の年となった。【佐藤隆志】