エースを復路に回す余裕で駒大が3冠を狙う。第90回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)に出場する23校のエントリー選手(各校16人以内)が10日、都内で発表され監督会見が開かれた。昨年覇者の日体大、学生3大駅伝5大会連続2位の東洋大、今季の出雲、全日本を制している駒大の3校がV候補。鍵を握るポイントとして日体大・別府監督は「2区を重視」、東洋大・酒井監督も「序盤の1、2区」、駒大・大八木監督も「2区」を挙げた。

 出雲、全日本とも、序盤でリードを奪った駒大が圧勝で逃げ切った。往路重視の最近の傾向に拍車をかけた形で、各校も往路に主力をぶつける。ただ4枚看板を持つ大八木監督は「(エースの)窪田を流れ次第で両方で使える」と復路の重要区間に投入する可能性も示唆。自ら作った流れに、まんまと他校を乗せ、復路で盤石のVロードを敷く-。史上4校目の年度3冠へ、さらに策略を練る。