日本ハンドボール協会は30日、愛知県豊田市で同日開催されたハンドボールの全国高校選抜大会男子決勝、北陸(福井)-浦和学院(埼玉)が中止となったと発表した。28日の準々決勝のスコアを30日に訂正した件で主催者の判断が遅れ、決勝は前半終了後に打ち切られて両校優勝となる異例の事態となった。

 日本協会は準々決勝、浦添(沖縄)-法政二(神奈川)のスコアを30日に34-33から33-33に訂正。浦添のゴールを審判員は無効と判定したが、誤って得点に計算されるミスがあった。法政二は抗議したが勝敗は覆らず、その後主催者が対応を協議。関係する試合の再戦は困難なため、関係校の同意を得て決勝に進んだ可能性がある法政二と準決勝で敗れた浦添、四日市工(三重)を3位とした。

 日本協会は「判断に遅れが生じ、多大なご迷惑をおかけしました。再発防止に努めるとともに迅速に対処する所存です」とコメントした。