卓球の世界選手権(中国・蘇州)女子シングルスで、日本選手史上最年少8強を果たした伊藤美誠(14=スターツ)が4日、関西空港に帰国した。この日、国際卓球連盟(ITTF)から発表された5月の世界ランキングは、前月の15位から11位となり、日本勢3番手に浮上。16年リオデジャネイロ五輪の代表3人枠をつかみ取る可能性も高まってきた。

 羽田空港に帰国した選手らも、伊藤の躍進を歓迎した。女子ダブルスで中学3年ペアを組む平野美宇(15=JOCエリートアカデミー)は「(準々決勝で)李さんといい勝負をして強いな。世界ランクもすごいなと思う。私も(日本選手)3番目に入らないといけないので、ジュニアサーキットでも頑張らないと」と奮起。04年アテネ五輪に15歳で最年少出場し、4大会連続出場を狙う福原も「美誠の活躍はうれしい。1人の先輩として大きな壁になりたい」と決意した。世界ランク30位までに日本人が6人いる状況に、石川は「五輪出場はそれだけ難しいということ」と気を引き締めた。