TKbjリーグの仙台89ERSと秋田ノーザンハピネッツが1部入りした。16年秋に開幕するバスケットボール男子の新リーグ、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)は30日、1部参入の12チームを発表。東北から2チームがトップリーグに選ばれた。

 インターネット中継で1部入りが告げられた瞬間、仙台の事務所が歓声と拍手に包まれた。中村彰久球団代表(44)は「ホッとしているのが一番ですが、これが終わりじゃない。市民、県民に支えられるチームに」。安堵(あんど)と今後への意気込みを示した。

 4月に新リーグ加入の申請書を提出。6月中旬にヒアリングを受け、参加の絶対条件の1つ、ホームで8割の試合や、債務超過の明確な改善策を求められた。ホームとなる仙台市体育館の使用は仙台市からの支援を約束された。増資面でも、これまで以上に企業からのバックアップを取り付けた。指摘された点をより鮮明に計画性を持たせて、今月中旬にリーグ側に回答。「それが(1部に)選ばれた理由になったのでは」と中村代表は分析した。

 1部入りは選手のモチベーションを上げ、昨季1試合平均約2100人の集客力にもプラスになる。年間約3億円の売り上げを「2、3年後には5億に」と中村代表は話し「将来は日本代表、NBAに選手を出す夢もある」と大きなビジョンを掲げた。【久野朗】

 ◆新リーグ 3部制。トップの1部は最大16チームで構成される方針だが、状況によって増える可能性も。未決定のチームは1部か2部の候補チームが15、2部か3部の候補が10。