アサヒビールが大激戦を制し、31-24で強豪LIXIL(リクシル)を破った。近年、地区3位が定位置だったが、その返上に向けて好スタートを切った。

 新戦力のQBメイソン・ミルズ(24=米サンディエゴ大)-WRローマン・ウィルソン(23=米プリンストン大)のホットラインで、先制の51ヤードTDパスをマーク。すぐLIXILにRB前川の1ヤードTDランで追い付かれたが、一度もリードを奪われることなく、強豪を撃破した。

 第4Q早々、24-24と同点とされる場面もあったが、アサヒビールは9分30秒、DB大森優斗(23=関学大)が値千金の55ヤードパスインターセプトTDを決めた。

 同点で残り2分あまり。「3点取られたら負ける場面だったので、絶対に止めてやる気でいた」という大森。「(ボールを)取って、後は走るだけだったが、外を見たら大きなゾーンが空いていたのでいった」と笑顔がはじけた。

 アサヒビールは、5月の春季交流戦で昨年準優勝のIBMを34-9、ノジマ相模原を31-6で撃破していたが、秋も前評判通りの力を見せた。

 次の大一番は10月4日のIBM戦(午後2時、富士通スタジアム川崎)。「相手はパスチームなので、僕がインターセプトする」。大森は地区優勝に向けて、早くも気合十分だった。