錦織の分まで頑張る! “錦織2世”で、昨年のアジア大会金メダルの西岡良仁(19=ヨネックス)が、4大大会本戦初勝利を挙げた。

 元世界12位のポールアンリ・マチュー(フランス)に6-4、2-6、6-7、6-1、6-2の3時間22分で勝ち、「最後は疲れていたが、勝てて本当にうれしい」と、コート上で歓喜の雄たけびだ。

 西岡は、第3セットのタイブレークで、4本のセットポイントを握りながら落とした。以前なら気持ちが切れたが、今回は、左ひざに故障を抱える相手を冷静に分析し、「長引けば自分に有利。相手が限界に来ていたのは分かっていた」と、得意のストロークで振り回し逆転だ。

 西岡は、錦織と同様に、日本テニス協会の盛田正明名誉会長が私財で創設したテニスファンドの援助を受け、フロリダに留学。錦織に次ぐ、日本男子2人目の卒業生となって昨年1月にプロに転向した。

 2回戦では、同30位のベルッシ(ブラジル)と対戦する。