2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は24日正午、9月に白紙撤回された大会公式エンブレムのデザインの募集を開始する。

 旧エンブレムの選考過程が閉鎖的と批判を受けた反省から、応募条件を大幅に緩和し、審査に当たるエンブレム委員会の委員も幅広い分野から登用した。選考の透明性を高め、国民に親しまれる大会のシンボルマークの選定を目指す。

 10月16日に組織委の公式ホームページ上で公表された応募要項のダウンロード件数は今月19日時点で6万2000を超え、応募作品は1万件以上が予想される。締め切りは12月7日で、年内の予備審査で100~200点に絞り込む。本格的な審査は年明けからで、来春決定する予定。

 大会エンブレムをめぐっては7月に佐野研二郎氏デザインの作品に一度は決まったが、ベルギーの劇場ロゴとの類似が指摘され、佐野氏の別の作品で模倣が発覚するなどの騒動に発展したため、組織委が佐野氏の合意を受けて取り下げた。