女子シングルス予選で2011年シングルス女王の奥原希望(日本ユニシス)が1回戦で海老原詩織(作新学院)と対戦し2-0で快勝した。

 昨年の同大会は1回戦で敗退しており、試合後の奥原は「去年の結果を上回りほっとしています。2回戦以降、誰が相手でもやることは一緒です」と、落ち着いた口調で振り返った。

 昨年は福島由紀(ルネサス)に1-2で敗れていた。「今日の試合でも、その時のことを思い出していました。ここはライトだったり、天井の高さだったり、難しい環境なのに、いつもと同じ腕の振り方で、いつもと同じミスで頭が真っ白になっていました。今日は状況に応じたプレーができました」。

 一方、敗れた海老原は「強かったです。でも、ノータッチでポイントが取れて、それは自信になりました」と、敗戦にも笑顔が見えた。今年10月に全日本女子ジュニアで初優勝しており、伸び盛りの高校2年生は敗戦の中に収穫を見いだしていた。