遠藤利明五輪相が25日、内閣府で今年最後の定例会見を行った。

 新国立競技場の新計画に採用された建築家・隈研吾氏、大成建設らの案が旧計画のザハ・ハディド案の構造と似ていると指摘されている問題について応募要綱の前提とし、知的財産権の侵害はないとの認識を示した。もし、侵害があった場合は「応募者が賠償額を負担し、必要な措置を講ずると求めている。事業者によって適切な対応がなされているものと思う」と、応募者に責任があるとの立場を示した。日本スポーツ振興センター(JSC)も同様の見解を示した。大成建設はザハ氏の動きを注視。東京都の舛添要一知事は「似ていることより、レガシー(遺産)としてどう残すかが重要」と話し、レガシーのためなら「修正はあり得る」と語った。