大学女子駅伝5連覇を果たした立命大が、大会3連覇を達成した。


 エース大森を負傷で欠いたが、1区の菅野主将が2位大阪学院大に6秒差でトップでタスキリレーすると、2、3、4区では区間賞をマークする圧巻の走りを見せて圧勝した。3分14秒差の2位に名城大、さらに12秒差の3位に松山大が入った。


 この大会は全日本大学女子駅伝上位12校と、それ以外で7人の5000メートル記録が上位の6校、東西の地区学連選抜2チームに、オープン参加の静岡学連選抜を加えた21チームが参加して行われた。

立命大7区の園田は大会3連覇に指3本を突き出し万感の表情でゴール(撮影・鈴木正章)
立命大7区の園田は大会3連覇に指3本を突き出し万感の表情でゴール(撮影・鈴木正章)

1区=6・6キロ(富士山本宮浅間神社前〜プライムベーカリー富士第二工場前)

※標高115メートルから37メートルへ長い下り

・午前10時にスタート

・大東大・福内がまず先頭で集団を引っ張る

・優勝候補の立命大はエース大森欠場も、主将の菅野が集団の2番手に付ける

・2キロを過ぎ、名城大・青木が集団の先頭に。静岡選抜などが遅れ始める

・5キロを過ぎ、先頭集団は立命大、大阪坂学院大、名城大に

・大阪学院大・新井が遅れ、5・5キロを過ぎて立命大・菅野が引き離しにかかる。2位は名城大・青木

(1)立命大 20分19秒

(2)大阪学院大 +6秒

(3)名城大 +9秒

(4)松山大 +11秒

(5)東農大 +16秒


2区=3・5キロ(プライムベーカリー富士第二工場前〜富士市交流プラザ前)

※緩やかな下りとアップダウン

・1キロを過ぎ、立命大・池本が先頭。2位大阪学院大、3位松山大、4位名城大

・立命大・池本が後続を引き離しタスキリレー

(1)立命大 31分8秒

(2)大阪学院大 +25秒

(3)松山大 +29秒

(4)名城大 +31秒

(5)大東大 +51秒


3区=4・4キロ(富士市交流プラザ前〜富士市グリーンセンターききょう前)

※緩やかな下りとアップダウン

・松山大・高見沢が2位に浮上。3位名城、4位大阪学院大に

・2キロを過ぎ、立命大・和田が2位松山大に150メートル差

・3キロ手前で大東文化大・飛松が大阪学院大をとらえ、4位浮上

・立命大・和田が2位を大きく引き離しタスキリレー

(1)立命大 45分14秒

(2)松山大 +47秒

(3)名城大 +55秒

(4)大東大 +1分12秒

(5)大阪学院大 +1分27秒


4区=9・4キロ(富士市グリーンセンターききょう前〜富士市役所前)

※最長区間。田子の浦港などを走るほぼ平たんコースのエース区間

・単独トップの立命大は太田が快調に走る

・2キロ過ぎで西日本選抜の中京大・荘司が5人抜きで9位浮上

・3キロ手前で3位名城大・湯沢が2位松山大・古谷に追いつく

・5キロ過ぎ、立命大・太田の一人旅が続く。2位に名城大。3位松山大はやや離れる。4位大阪学院大、5位大東文化大

・6キロ過ぎ、日体大・芦が5位大東文化大・木村に迫る

・8キロ手前、西日本選抜の中京大・荘司が8位浮上

西日本選抜の中京大・荘司が7人抜き! 14位から7位まで順位を上げる

(1)立命大 1時間15分17秒

(2)名城大 +2分22秒

(3)松山大 +2分57秒

(4)大阪学院大 +3分8秒

(5)大東大 +3分26秒


5区=5・0キロ(富士市役所前〜富士市東部市民プラザ前)

※長い直線コース

・トップの立命大は1年生の関。4区まですべて立命大が区間賞をマークしているが、続けるか

・2キロ過ぎ、大阪学院大・清水が松山大・谷をかわして3位浮上

・ゴール寸前で大阪学院大・清水が2位名城大・西を激しく追い上げる

・5区は大阪学院大・清水が15分49秒で区間賞をマーク。立命大の牙城を崩す

・20位東洋大からタスキがつながらず、繰り上げスタート

(1)立命大 1時間31分12秒

(2)名城大 +2分57秒

(3)大阪学院大 +3分2秒

(4)松山大 +3分11秒

(5)大東大 +3分43秒


6区=6・8キロ(富士市東部市民プラザ前〜エヌピー運輸富士駐車場前)

※長い直線コース

・トップの立命大は1年生の加賀山

・2キロ過ぎで4位松山大・三島が3位大阪学院大・平安名をとらえる

・ゴール手前で5位大東大・宇都宮が4位大阪学院大・平安名をとらえ4位浮上

・立命大・加賀山が区間賞をマークし、リードを広げる

・東洋大、鹿屋体大など4チームが繰り上げスタート

(1)立命大 1時間53分20秒

(2)名城大 +3分29秒

(3)松山大 +3分46秒

(4)大東大 +4分37秒

(5)大阪学院大 +4分47秒


7区=7・7キロ(エヌピー運輸富士駐車場前〜富士総合公園陸上競技場)

※約4・6キロで166メートルの厳しい上り。3・7キロ地点には急激なアップダウン

・トップの立命大は3年の園田がアンカー

・2キロ手前で2位名城大・玉城に3位松山大・松田が迫る

・2キロ過ぎから、名城大・玉城と松山大・松田が激しい2位争いを繰り広げる

・4キロ過ぎで名城大・玉城が松山大・松田を突き放し始める

・5キロ手前、日体大・細田が大阪学院大・林を抜いて5位浮上

・6・5キロ付近、トップの立命大・園田が苦しそうな表情で上り続ける

・立命大・園田がトップでゴールし3連覇達成。タイムは2時間21分50秒で大会記録に2秒及ばなかった

・区間賞は松山大・松田

(1)立命大 2時間21分50秒

(2)名城大 2時間25分4秒

(3)松山大 2時間25分16秒

(4)大東大 2時間26分31秒

(5)日体大 2時間26分40秒

(6)大阪学院大 2時間27分30秒

(7)白鷗大 2時間27分56秒

(8)京産大 2時間28分6秒

出場チーム

立命大、大東大、松山大、日体大、名城大、大阪学院大、東農大、関大、福岡大、城西大、京産大、白鷗大、佛教大、鹿屋体大、関西外大、東北福祉大、玉川大、東洋大、東日本選抜、西日本選抜、静岡選抜(オープン参加)

名城大7区の玉城はVサインしながら2位でゴール(撮影・鈴木正章)
名城大7区の玉城はVサインしながら2位でゴール(撮影・鈴木正章)
松山大7区の松田は悔しそうな表情で3位のゴール(撮影・鈴木正章)
松山大7区の松田は悔しそうな表情で3位のゴール(撮影・鈴木正章)