男子テニスで元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)が過去のドーピング疑惑を指摘したフランスのロゼリーヌ・バシュロナルカン元保健・青年・スポーツ相に対し、名誉毀損(きそん)で訴訟を起こしたと25日、英BBC放送などが報じた。

 29歳のナダルは「アスリートとして自分の高潔さとイメージだけでなく、競技人生を守るつもりだ。証拠もなく、メディアを通じて選手を侮辱したり虚偽の主張をしたりすることは公人であっても許されない」との声明を出した。バシュロナルカン氏は3月にテレビ番組で「2012年にけがで7カ月、欠場していたのは恐らくドーピング検査で陽性反応が出たためだ」と発言していた。