ラグビーの新生日本代表が29日、アジア選手権第1戦韓国戦(30日)に向けた前日練習を、試合会場の神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で行った。

 昨秋のW杯イングランド大会以来となる日本代表は、海外組やサンウルブズの主力級を招集できず、23人中17人が初代表。その1人のWTB児玉健太郎(24=パナソニック)は「11」のジャージーでの出場に「カズさんが好きなのでうれしい」。サッカー界のカリスマFW三浦知良(横浜FC)との同じ番号に「憧れの存在ですし、背番号11の代表ジャージーを着てW杯に行くのが1つの目標。それをかなえるスタートラインに立てた」と笑顔を見せた。

 横浜FCの本拠地で代表デビューすることも喜びの1つ。「今までで一番いいプレーができた場所なんです」。今年1月のトップリーグプレーオフ1回戦のキャノン戦でパナソニックの「11」を背負って2トライを決めた。前半20分には約35メートル、後半34分には自陣から約65メートルを独走。いずれも持ち味の50メートル5秒9の快足を存分に生かしたトライだった。「自分にとってのパワースポットでデビューできることもうれしい。トライを量産したい」と“ハットトリック”デビューを狙う。