大坂なおみ(18)が全仏オープン初出場で3回戦に進出。日本女子が全仏初出場で3回戦に進んだのは3人目となった。

 全豪に引き続き、大坂ワールドが爆発だ。99年ウィンブルドン4強で、35歳の大ベテラン・ルチッチバロニ(クロアチア)を相手に、パワーがさく裂。17歳違いの若さを生かして60分で料理し「ここでプレーしたことがなかったから、2回も勝てるなんてうれしいわ」と、表情をほころばせた。

 今大会、初めてメインの会見場に呼ばれた。1回戦に続き、英語と日本語のミックスに挑戦。爆笑に包まれた。「アンビリーバブルって何だっけ? おー、信じられないね」と、うれしさを表すと「メインの会見場? ノーマル(普通)ね」と、澄まし顔だ。

 父がハイチ出身の米国人で、母が日本人。3回戦進出で、6月6日の最新世界ランクでは80位前後に上がる。次の同6位のハレプ(ルーマニア)に勝てば70位前後となり、リオ五輪出場も現実味を帯びる。「いいモチベーションになるわ」と意気込んだ。

 ◆日本女子全仏初出場メモ 初出場で3回戦以上に進んだのは過去2人。92年に遠藤愛が3回戦に進み、95年に杉山愛が16強(4回戦)入りしている。また、全仏の日本女子3回戦は、07年杉山愛以来9年ぶり。