スパルタ指導は小学生にも!? リオデジャネイロ五輪のシンクロナイズドスイミングでデュエットと団体を銅メダルに導いた日本代表井村雅代ヘッドコーチ(HC、66)が29日、神戸ポートピアホテルで「ミキプルーンはじめてシンクロ2016」に特別講師として臨んだ。

 10回目を迎える2泊3日のイベントには保護者34人、小学生36人が参加。初日の開会式で早速、井村節が飛び出した。

 「まだ時差ぼけのままですが、そのまま突っ走ります。使ってはいけない言葉があります。<1>無理<2>嫌<3>できない。この3つは、今から絶対に使ってはいけません」

 これにはホテルの一室に集まった小学生がキョトンとした表情を浮かべ、保護者は苦笑い。開会式後には早速約4時間のシンクロ教室を行った。井村HCもメダル計5つを保持する立花美哉氏(41)らコーチ、リオ五輪デュエット・団体銅メダリスト乾友紀子(25)らゲストコーチに交ざり、水中で熱血指導。自らの両肩に小学生を乗せ「我慢しなさい!」などと声をかけた。

 この日は優しいHCの表情だったが、終了後には「今日は(指導内容を子どもが)知らないことばかりだった。これを繰り返すと、できなくてすねる子、しんどくて泣きだす子が出てくる」とニヤリ。小学生は2泊3日の熱血指導を受け、31日に発表会を行う。