昨季日本一のパナソニックが完封で開幕2連勝を飾った。

 第1クオーター(Q)4分39秒、QB大原隆史(31)が20ヤードのランで先制のTD。主導権を握ると第2QにはRB岩田駿一(25)がランで2度のTDを決めるなど、相手防御をこじ開けた。

 第1Q途中には昨季のリーグ最優秀選手に選ばれたエースQB高田鉄男(34)が、今年1月のライスボウル以来となる復帰。43ヤードパスなど衰え知らずの姿を披露した。荒木延祥監督(40)は「(QBの)大原と高田が試合を作ってくれた。OLがラインをコントロールできていた」と大勝の要因を語った。

 対戦相手のエレコム神戸狩野良太監督(31)も「『OLがこんだけ強かったかな?』と思ってしまいました。タックルしても倒れない。すごく力をつけている」と称賛するパナソニックの力。次節18日のアズワン戦(神戸市王子スタジアム)を経て、第4節からは富士通、ノジマ相模原、LIXILと強豪相手の戦いが続く。引退を考え、5月に現役続行を決めた高田は「しんどい試合が続くけれど、努力していきたい」と力強く意気込んだ。