リオデジャネイロ五輪柔道男子73キロ級金メダリストの大野将平(24=旭化成)が22日、大相撲秋場所を観戦した。

 初観戦ながら、中学校時代から稽古で相撲に取り組んでいたこともあり、「シンプルかつディープ。分かりやすい、どっちが強いか弱いか、勝ち負けがはっきりする。でも、その中に自分たちでは分からない技術、駆け引きがあるのかな」と目を凝らした。

 しっかりと組み合って豪快な技をかける強くて美しい日本柔道を体現し、世界一に立った男らしく、「組み合う方が好き」。この日印象に残ったのは大関稀勢の里が小結魁聖を寄り倒しで破った取組で、「見応えがありました」と堪能した。結びの一番の後には支度部屋で横綱日馬富士、大関稀勢の里、大関豪栄道らと触れあい、大いに刺激を受けていた。