16歳で世界ランク17位の平野美宇(エリートアカデミー)が日本人初優勝を果たした。96年に始まって以降、大会最年少Vで、中国選手以外の優勝も初。準決勝で世界ランク6位のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)を4-2で破ると、決勝では同8位の鄭怡静(台湾)に4-0で完勝した。14年ワールドツアー・ドイツオープンで伊藤美誠(15=スターツ)と組んだダブルス史上最年少優勝に続く、偉業となった。

 「優勝したぜーーーo(^▽^)o」。平野は16歳らしく、表彰式直後にツイッターで喜びを表現した。銀色の優勝カップと賞金4万5000ドル(約450万円)獲得。ツイッターでは「中国超級リーグも頑張るぞ。突っ走る!!頑張った!伊野尾くんに会いたい」と続け、初参戦が決定した遼寧省の「鄂爾多斯(オルドス)1980」での活躍と、大ファンの男性アイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の伊野尾慧との対面を、どさくさにまぎれて願った。

 世界ランク1位の丁寧、同2位の劉詩■の中国勢2人が急きょ欠場し「メダルではなく金メダルを目指す」と狙い通りに結果を出した。決勝では鄭を強烈なフォアで圧倒した。準々決勝で破った伊藤からも「強すぎ。強いの一言しか出ません」と祝福された。20年東京五輪に向けて「金メダルを狙います」と宣言した。

※■は雨カンムリに文の旧字体