卓球女子W杯米国大会で史上最年少優勝を達成した平野美宇(16=エリートアカデミー)が、福原愛の“相棒”を新しい練習パートナーとして中国スーパーリーグに参戦することが決まった。

 14日、江蘇省チームとの初戦(16日)に向けて出発。同リーグ所属経験を持ち、08年北京五輪前からリオ五輪まで、福原と専属契約を結んできた中国出身の金恵美氏の協力に「中国や中国選手のことをよく知っているので頼もしいです」と、感謝した。

 スポーツ庁から、20年東京五輪以降の金メダル獲得を目指す海外派遣選手に選出された影響もあり、金氏を含めて5人のスタッフが支える。エリートアカデミーの中沢鋭コーチ、張成コーチ、日本から中国語の家庭教師も同行。リーグの途中からは専属トレーナーも中国入りして体のケアを行う。福原、石川らの遠征でもない異例の厚遇を得た。

 「オルドス1980」との契約は約1カ月半。「W杯で優勝できたので、次は中国選手に勝てるようにすることが大事」と目標を定めた。「技術や頭の回転の速さなど学ぶことが多い。いいところをたくさん盗みたい。福原さんも中国に行って強くなったと私は思っている」。憧れる先輩の背中を追う。【鎌田直秀】