イタリア・オリンピック委員会(CONI)は17日、2024年夏季五輪招致からローマが正式に撤退表明したことを受け、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長から「今回の決断は五輪のプロジェクトとは別の政治的な理由が背景にある」と指摘する書簡を受け取ったと明らかにした。

 ローマはラッジ市長が財政難を理由に撤退を表明し、9月末に市議会が立候補の取り下げを賛成多数で承認。バッハ会長は「ローマの招致活動は将来的に持続可能なレガシー(遺産)を残せたであろう」と落胆を示した上で「撤退という決定がCONIとの関係に影響を与えることはない」とした。

 24年五輪はパリ、ロサンゼルス、ブダペストで争われ、来年に開催都市が決定する。