国際オリンピック委員会(IOC)は18日、2012年ロンドン五輪のドーピング再検査で、重量挙げ男子85キロ級銀メダルのアプティ・アウハドフ(ロシア)が筋肉増強作用のある禁止薬物のトゥリナボルなどに陽性反応を示したため失格処分とし、銀メダルを剥奪したと発表した。陸上男子棒高跳びのマクシム・マズリュク(ウクライナ)もトゥリナボルに陽性反応を示し、失格処分を科した。

 23歳のアウハドフは世界選手権で優勝経験もあるトップ選手。国際連盟から追加処分を受ける可能性がある。ロシアの重量挙げは度重なる違反を問題視され、リオデジャネイロ五輪でチームとして参加を禁じられた。

 IOCは最新の分析技術を用いて08年北京、ロンドン両五輪の検体を再検査し、違反選手への処分を順次発表している。