物言うスポーツ界のドンがほえた! 日本リーグを開催する各競技団体が集まった日本トップリーグ連携機構が26日、都内で会見を開催。

 東京都が推し進める東京五輪・パラリンピック競技会場見直し案について、同機構の川淵三郎会長(79)は「レガシーはお金の問題じゃない。心の問題」と、異を唱えた。特に、同機構に所属する4団体が、東京五輪・パラリンピック後に使用予定の有明アリーナについては「今後の文化活動において、新しいアリーナをつくることが絶対に必要と確信している」。都は、東京五輪でバレーボールの会場となる有明アリーナが、約400億円の建設費がかかるため、新設を止め、既存の横浜アリーナの活用を考慮中だ。

 しかし、川淵会長は「横浜は15年1年間でスポーツに使ったのはたったの1日。それでは、今後の(スポーツの)レガシーとして残らない」と反論した。また、やみくもに、新設を主張しているのではない。「小池さんが(都知事に)来たから考え方が変わったことは評価できる。節減は重要」と、コストカットには一定の理解を示した。しかし、「スポーツ界が、どこも発言していない。節減も、スポーツ団体や選手と話し合っての節減なら納得も行く」と、スポーツがないがしろにされていることを憤った。