フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯の開幕を翌日に控えた24日、会場の札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナで公式練習が始まり、男子史上初の4連覇を目指すGPファイナル(12月・マルセイユ=フランス)進出を狙う羽生結弦(ANA)は4回転ジャンプを跳ばず、軽めの調整に努めた。

 ショートプログラム(SP)の曲を流した練習ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をきれいに着氷したが、羽生が世界で初めて成功した4回転ループは流れを確認するだけにとどめ、ステップなどに時間を割いた。田中刑事(倉敷芸術科学大)と日野龍樹(中京大)もジャンプを精力的に跳ぶなど氷の感触を確かめた。

 女子でスケートカナダ3位の宮原知子(関大)は高難度の連続ジャンプを次々と決めるなど好調。フランス杯3位の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)はジャンプの修正に努めた。松田悠良(愛知・中京大中京高)も練習した。