プロフィギュアスケーター織田信成(29)が5日、来季の現役続行を表明している浅田真央(26=中京大)に「肩をもんであげたい」とエールを送った。

 この日は、都内の東京ミッドタウンで行われたスケート場のオープニングイベントに参加。子どもたちにスケート指導をした後に取材に応じ、浅田への思いを語った。

 浅田は昨年末の全日本選手権で自己ワーストの12位に終わり、世界選手権、プレ五輪大会である4大陸選手権の出場を逃した。それでも織田は、今季初めてショートプログラム(SP)、フリーでトリプルアクセル(3回転半)に挑戦した演技から「負けず嫌いなところ、まだ出来るんだぞ、という自信」を感じたという。「真央ちゃんは彼女自身のスケートを決してあきらめていないし、さらにうまくなっていくと思う」と今後に期待を込めた。

 14年ソチ五輪出場を羽生結弦ら若手選手と争い、惜しくも敗れて引退した織田にとって、現在の浅田の立場や気持ちは「よく分かる」という。「(平昌)五輪に向けて『頑張れ』、とたくさん言われるだろうし、言わなくても真央ちゃんは頑張るだろうから、僕や大ちゃん(高橋大輔)は優しく見守ってあげられれば」と、“お兄さん”として、陰ながらサポートしていく構えだ。