世界レベルの指導を学べる。リオデジャネイロ・パラリンピック陸上女子400メートル(切断などT47)銅メダルの辻沙絵(22=日体大)らを指導する、日体大陸上部障がい者アスリート部門の水野洋子監督(47)が21日、佐賀・唐津市陸上競技場で行われる「陸上教室・パラ陸上体験教室」に出演する。

 水野監督はハンドボールから陸上へ転向した辻を約1年半でメダリストに導いた。昨年、ハンドボールで全国3冠を達成した強豪、水海道二高(茨城)出身の辻に対して、親子のような密なコミュニケーションと理論的な指導で信頼関係を築いた。

 同教室は「中学生の部」「高校生・一般の部」に分かれて行い、水野監督は主に立位で徒歩が可能な障がい者を対象に指導する。日体大陸上部の水野増彦監督と、全国高校総体陸上女子100メートル障害で3年連続優勝した同大福部真子(3年)も出演して、専門的な指導をする。水野洋子監督は「多くの人に参加して頂き、20年東京五輪・パラリンピックを目指すような選手が育ってくれたらうれしいです」と呼びかけた。