世界4位で第2シードの錦織圭(27=日清食品)が2回戦を完勝で勝ち上がった。

 同74位のケビン・アンダーソン(34=南アフリカ)と対戦。「風が強かったので思いきったプレーは難しかった」としながらも、第1セット第4ゲームを0-30からジュースに粘り、力強いストロークで圧倒してブレークして6-4で先取。「感覚も良くリターンゲームで攻めることができた」と第2セットも第3ゲームを3連続ウイナーでブレーク。第9ゲームも相手ダブルフォールトでジュースに持ち込み、連続ミスを誘ってブレークして6-3で連取し、3回戦進出を決めた。相手にブレークポイントを1本も許さない完璧な試合運びだった。

 3回戦では同30位のフェルナンド・ベルダスコ(33=スペイン)と対戦する。ベルダスコは2回戦で予選から勝ち上がった同108位のエルネスト・エスコベド(20=米国)を7-6、7-5で破った。

 対戦成績は2勝2敗で、直近では昨年の全仏オープン3回戦で6-3、6-4、3-6、2-6、6-4とフルセットの末に破っている。

 この日は第3シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)は順当に勝ち上がったが、第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)、第9シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、第11シードのルーカス・プイユ(フランス)、第20シードのギレス・シモン(フランス)が早くも姿を消した。

 この結果、錦織が3回戦を勝ち上がると、4回戦、準々決勝ではシード選手と対戦しないことになった。