世界ランキング上位6カ国で争われるフィギュアスケートの世界国別対抗戦(20~22日・国立代々木競技場)の日本代表発表会見が5日、都内で開かれ、世界選手権で3季ぶりに優勝した男子の羽生結弦(22=ANA)らが意気込みを語った。

 事前に日本国旗に「日の本(ひのもと)一の力を!」と寄せ書きを書いた羽生は「真田幸村的な感じで」と“日ノ本一の兵”と呼ばれた真田にかけたことを明かした。さらに、「日本一」ではなくわざわざ「日の本」にした理由について「僕の感覚ですが、日本開催だからこそ、自分たちは日の本で育ってきているので、そういう意味で日の本にしました」と説明した。

 団体戦だが、「最終的には自分たちの演技に集中することが大切」と強調。完璧な演技で223・20点をたたき出した世界選手権フリーのいいイメージのまま、「ノーミスの演技を続けてやることが大事」と力強く宣言した。

 他に世界選手権2位で男子シングルの宇野昌磨(中京大)、女子の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)、樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)も会見に出席。ペアは須藤澄玲(神奈川ク)、フランシス・ブードロオデ(カナダ)組、アイスダンスは村元哉中、クリス・リード(木下ク)に決まった。今回で5度目となる大会で、日本は12年以来2度目の優勝を狙う。日本のほか、カナダ、ロシア、米国、中国、フランスが参加する。