関大は11日、プロフィギュアスケーターやタレントとして活躍する織田信成氏(30)が同大学のアイススケート部監督に就任すると発表した。

 現在の仕事を続けながら、学生の指導にあたる。大阪市内で行われた会見で「初めてこの話を頂いたときは、自分でもビックリして、重責をきちんと全うできるのかと考えた。僕自身、現役時代にいろいろな国際試合に出て、海外の選手たちと戦ってきた経験を、これから選手に伝えていけたらいいなと思っています」と抱負を述べた。

 織田氏は11年3月に同大学文学部を卒業し、15年3月に同大学院文学研究科博士課程前期課程を修了。10年バンクーバー五輪7位、09、10年のグランプリ(GP)ファイナル2位など一時代を築いた。13年12月の現役引退時には織田信長の子孫として、自分の競技人生を「鳴かぬなら 泣きに泣きます ホトトギス」と詠み、その後はテレビなどで多くのファンに親しまれてきた。

 アイススケート部には全日本選手権女子シングル3連覇中の宮原知子(2年)らが所属。宮原は「織田さんの新監督任命により、より明るく、笑顔の絶えない部になることを期待しております。私自身、アイススケート部のさらなる発展に貢献できるよう、自己の目標に向かって精進していきます。今後ともよろしくお願いいたします」とコメントを寄せた。

 06年7月に完成した「関大たかつきアイスアリーナ」(現名称)は、宮原の他にも18年平昌五輪代表の有力候補に挙げられる本田真凜(15=関大高)らが使用する。豊富な経験を持つ織田氏による、有望な現役選手のサポートが期待される。