「JALネクストアスリートプロジェクト」発表会見が11日、都内の日本財団ビルで行われた。

 同プロジェクトは20年東京五輪パラリンピックへ向けたJALの取り組みの1つで、「全国でのスポーツ能力測定会実施」と「パラリンピックを目指すアスリートの発掘」が柱になっている。

 スポーツ能力測定会は一般社団法人スポーツ能力発見協会の協力で、子どもたちを対象に20年までに全国47都道府県での開催していく。人体の動きを3次元的にデジタル分析できるモーションキャプチャーを利用して、瞬発力、持久力、敏しょう性、ジャンプ力、バランス力など多くの能力を測定し、その人がどんなスポーツに向いているかを判定できる。会見に出席した女子レスリングの吉田沙保里(34)も簡単な測定にチャレンジ。適性競技が<1>バスケットボール<2>フェンシング<3>ラグビー<4>レスリングの順番で判定され、「次はラグビーに挑戦してみましょうか」と苦笑いだった。子どもたちが自分の可能性に気づいて、挑戦する夢を抱けるようになるの狙いだ。

 パラアスリートの発掘は、20年東京でメダルを狙える有力選手を全国規模で見いだしていこうというもの。日本財団パラリンピックサポートセンターの協力を得て、JALホームページ上にパラスポーツに関する情報を掲出。競技人口拡大と競技力向上を押し進めていく上で、幅広い情報収集(hakkutsu@jal.com)にも力を入れていく。吉田とともに参加した女子車いすテニスの上地結衣(22)は「スポーツ能力測定は子どもだけでなく、大人のパラスポーツでも自分にどんな競技が合っているか知ることができる」と期待を寄せていた。【小堀泰男】