リオデジャネイロ・パラリンピック銅メダル、今年の全豪女王の上地結衣(23=エイベックス)が、女子シングルス準決勝でノーシードから勝ち上がってきたサコーン・カンタシット(45=タイ)を6-2、6-3のストレートで破り、決勝進出を決めた。

 試合途中、照りつける太陽が目に入ってサービスのトスがうまく上げられなくなり、何度も何度もやり直し。怒ったサコーンがラケットをコートに投げつけるシーンもあった。対戦成績で負け越しているというベテランの絶妙な配球に苦しみながらも、持ち味の正確なストロークで上回り勝ち上がった。「サービスがよくなくてイライラしてしまいました。相手のペースになりそうなところもあったけど、2セット終われたのは評価できますね」。

 その後に行われたダブルス決勝ではマリヨレン・バイス(29=オランダ)とのペアでルーシー・シューカー(37=英国)アニク・ファンクート(26=オランダ)組を6-1、6-1で破って優勝。今日21日のシングルス決勝、ディード・デグルート(20=オランダ)戦で5連覇、単複2冠を目指す。