男子グレコローマンスタイルの4階級が行われ、59キロ級で初出場の文田健一郎(日体大)が決勝でミランベク・アイナグロフ(カザフスタン)に2-1で逆転勝ちし、世界一に輝いた。今大会で日本勢初の金メダルとなり、グレコローマンで1983年大会57キロ級の江藤正基以来34年ぶりの快挙。

 21歳の文田は準決勝までの4試合を勝ち、最後に5月のアジア選手権決勝に続いてアイナグロフを下し、五輪、世界選手権を通じて日本のグレコ最年少王者となった。

 66キロ級の高橋昭五(警視庁)は3回戦、80キロ級の前田祐也(鳥取中央育英高職)と130キロ級の園田新(ALSOK)は1回戦で敗れ、グレコの全8階級で日本勢は金メダル1個となった。

 23日からは女子が始まり、55、58、63、75キロ級の4階級が行われる。

 ◆文田健一郎の話 この大会のためにやってきたので、ここできっちり成績を残せたのはうれしい。普段の国際大会のように特に緊張もなく、同じ気持ちでやれた。最終的な目標は(2020年)東京五輪での金メダル。