14年ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(22=ANA)はフリーでミスを連発して155・52点で5位にとどまり、合計268・24点で2位に終わった。以下、羽生との一問一答。

 -体力的にどうだったか

 最初3回転の連続ジャンプって難しいなと思いました。思い切ってできない難しさ、力の入れ具合のリズムの悪さがあった。ある意味、未体験の領域でした。

 -挑戦するほうが楽しいか

 まあ、競技者なんでね。昨日のSPやって、お客さんは限りなく(ループより難易度の低い)サルコーでいいじゃん、って思うわけです。(ループではなく)サルコーでこの(高い)点数を安定して出せるようになったら、フリーにもっと力を入れられるし、そういう気持ちが僕の中で芽生えてしまったことも悔しい。

 -気持ちで乗り越えようと

 最後の方はそうでした。集中力の弱さ、いい時悪い時の差が激しいのは、僕のスケート人生の中で永遠の課題。だからこそ、もっともっとガラスのピースを1つ1つ積み上げて、きれいなピラミッドにするんじゃなくて、粗くてもいいから頂点まで絶対にたどりつくという地力も必要。もろいからこそ、積み上がったときにすごくきれいなものになるというのも僕の特長。トレーニングしていきたい。