準決勝と決勝が行われ、女子は2位に入った21歳の野中生萌(TEAM au)が初の年間総合優勝に輝いた。

 6人による決勝では野中、3位の野口啓代(TEAM au)ともに4つの課題(コース)全てをクリアしたが、優勝したヤンヤ・ガルンブレト(スロベニア)が完登に要したトライ数が最も少なかった。野口は年間総合で2位。

 男子は決勝で緒方良行(神奈川大)が4位、藤脇祐二(福井県連盟)が5位。グレゴル・ベゾニク(スロベニア)が優勝した。年間総合はイエルネイ・クルーデル(スロベニア)が制し、2年ぶりの王者を目指した楢崎智亜(TEAM au)は2位だった。

 ◆野中生萌の話 本当に年間優勝したのかなっていう感じ。悔いが残る登りはしたくない、と強く思っていた。良かった。1つタイトルを取るというのは自信になる。

 ◆野口啓代の話(決勝の)4課題を全部登れて満足している。最終戦まで、どの大会でもベストを尽くせた。

 ◆緒方良行の話 表彰台に乗れなくて悔しい。レベルが拮抗(きっこう)していて、誰が優勝してもおかしくない状況。精神面が重要だと思う。

 ◆藤脇祐二の話 ここで表彰台に乗ってうれしいとなるよりは、今悔しい思いをすれば次につながると思う。次に生かせるようにしたい。

 ◆杉本怜の話 緊張していたが(年間総合3位になり)ほっとした。左肩の手術から昨年復帰し、一つずつステップアップできている。

 ◆楢崎智亜の話(準決勝で敗退)決勝でクルーデルと争いたかった。もう一回(年間総合王者に)戻りたいと思っていた。負けるのは悔しい。残念。