全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹専務理事は7日、総合格闘技転向が浮上している石井慧(国士舘大)について「全柔連から退路を断つことはない。柔道を続けてくれるならば、温かく見守って支持したい」と話し、ロンドン五輪に向けた強化の構想から早急には外さず、本人の結論を待つ意向を示した。

 全柔連の吉村和郎強化委員長が6日、石井の強化方針について「ロンドン五輪は考えられない」と発言したことで、石井のプロ転向が一気に現実味を帯びた。ただ7日に記者会見した石井は「時間があるので、本当にやりたいことを考えていく」と明言を避けた。

 上村専務理事は「総合格闘技に進むならば、我々はイエス、ノーとはいえない」と話した。