民主党のスポーツ議員連盟は30日に総会を開き、東京都の石原慎太郎知事が再挑戦に意欲を示す2020年夏季五輪招致の推進についての決議を先送りした。決議案の細かな文言の修正を含め、谷亮子会長に一任した。

 柔道女子で五輪金メダリストの谷会長は、3月の東日本大震災を受け「(開催都市が決まる)2年後に原発問題が収束しているか、9年後に海外から選手を迎えられる状況にあるのか、慎重に方向性を見極めたい」と述べた。

 招致推進の決議案は「20年五輪を震災の復興支援として位置付け、被災地を含めた東日本で開催するべく、オールジャパンの体制で招致を推進するべきだ」としている。