フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、ロシア杯で優勝した女子の浅田真央(中京大)と男子の羽生結弦(宮城・東北高)が29日、成田空港に帰国し、3季ぶりのGP優勝を飾った浅田は「優勝というよい形で流れをつくり、ファイナルを迎えられるのはうれしい」と笑顔で振り返った。

 浅田と羽生はシリーズ上位6選手によるGPファイナル(12月・ケベック=カナダ)に出場する。浅田はロシア杯で回避した大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)について「ファイナルまで時間は短い。精いっぱいの努力をして臨みたい」と明言を避けた。

 GP初優勝となった16歳の羽生は「納得した演技ができた充実感がある。ファイナルでは初出場らしい演技をしたい」と笑顔で抱負を語った。