柔道男子のロンドン五輪代表候補らが14日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を公開し、100キロ級の穴井隆将(天理大職)、100キロ超級の鈴木桂治(国士舘大教)が外国勢と稽古した。

 今回の合宿には100キロ超級で世界選手権4連覇中のテディ・リネール(フランス)ら欧米を中心に10カ国から約100人が参加。リネールはこの日は稽古を休んだが、前日までは穴井らと胸を合わせた。日本男子の篠原信一監督は「向こうから参加したいと言ってきた。ありがたい。みんなが激しい稽古をしていた」と話した。

 初の五輪代表が有力視される穴井は、最終選考会となる5月の全日本選抜体重別選手権へ意欲的。「小さいころからの夢だった五輪が近づいている。わくわく感があるし、やってやるぞという気持ち」と語気を強めた。

 2月中旬に胸骨を折った66キロ級の海老沼匡(明大)、1月のマスターズ大会で左足に全治3カ月のけがを負った73キロ級の秋本啓之(了徳寺学園職)は別メニューで調整した。